稼ぐよりも大切なもの

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どうしてそんなに書けるの?

どうして書くことが好きなの?

ライターという仕事をしていると、そんな風に聞いてもらえることも少なくない。

でも、別に対した理由はなくて生活にするりと入っていただけだと思う。

物心ついたときには家の壁は本棚で覆われていたし、自宅のパソコンで真っ先に両親が遊ばせてくれたのもワードだった。

あたりまえのように文章を書くことで遊び、それが仕事にできたらいいなと思っていたのだ。

どうしてかはわからないけれど好きだった――それしか表現のしようがない。

 

ライターの中馬さりの(@chuuuuuman)です。

今、わたしは千葉県富津市の浜金谷という場所にきています。

浜金谷は海に面したゆっくりとした場所。

そこには「まるも」というコワーキングスペースがあり、若い人達がこれでもかと集まっていました。

彼らはわたしと同じく場所にとらわれず働いているフリーランスか、もしくはそれになりたい人達。

まるもでは定期的に田舎フリーランス養成講座というものを行っていて、どこかに属さなくても生きていけるように色んな人が講師をしています。

 

今回、そこには遊びの延長でお邪魔しました。

素敵だなと思っている人達からSNSで声をかけてもらい、嬉しくなって即決。

いろいろあり、「フリーランスライターナイト」というイベント名で、お酒を飲みつつ今の仕事やこれからの夢の話をさせてもらいました。

 

結論からいうと、上手く伝えきれたとは思えなくて。

なにか力になれたら――そう思って1番稼いでいたときの話をしたのだけれど、なんだか大きく伝わってしまった気がしました。

数字というのは力をもっているから、ちょっと出しただけでも話の色を全て変えてしまうと思います。

1番稼いでいた時期があるなら、1番稼げなかった時期もある。

なのに、稼いでいたときの話だけしか伝えられなかった気がして反省しました。

以前、このツイートをしたときに色んな反応をいただけたんです。

 

心の底からの呟きだったのでとても嬉しかった。

1番稼いでいたとき、わたしはボーナス状態にはいるためのスイッチを限界まで押しこんでいました。

フリーランスになることがとにかく不安で、憧れのフリーライターになることが信じられなくて。

自分もまわりも論破するために、とにかく月収という数字をおいかけていました。

「フリーになるから時間ができます」

「どんな仕事でも精一杯やります」

ブラック企業が喜びそうなセリフを息を吐くように周りに言っていたら、想像以上に仕事をいただけたんですよね。

 

全てを受注して、ひたすらに働いて。

集中力が切れそうになったら「好きで受けた仕事でしょ」と励まして、眠たくならないようにゼリーしか食べずにいました。

同棲していた彼は、何も言わずに追加のゼリーとカフェインの錠剤をわたしてくれて。

錠剤1粒は効きすぎるらしく、「頭痛がするかもしれないから」と半分に砕いて部屋までもってきてくれました。

自分だって会社員として働いていたくせに、彼女のことも気にかけてくれる優しい人でした。

その後、「結婚した後は仕事を辞めてほしい」と言われたことをきっかけに別れてしまうのだけれど。

 

1日中ずっと書き続け、1万6000字の原稿を2本と1000文字の原稿を20本を納品した翌日。

納品後の文章を確認したら、とにかくひどくて泣きたくなりました。

誤字脱字もおおくて、情緒なんてひとかけらもない文章で。

翌月末、銀行口座の預金額を確認したわたしは緊張の糸がプツリと切れました。

驚くほど増えた残高とパソコンに打ち出している文章の間には、深い溝があるように感じたからです。

 

あのときの燃え尽きた感覚や、自分が納得できない状況でお金をもらうことの虚しさ。

そういった類のことをちゃんと口にできていないと思いました。

月収何万という言葉はとてもパワーがあるし、わたし自身ライターは稼げないと思ったら始めなかったかもしれない。

わたしの発言で同志が増えたら、それは自分が大好きな職業の魅力を発信できた気がして嬉しい。

でも、あわせて働き方も考えてみてくれたらもっと嬉しいなと思います。

一緒に登壇した方が「お金は精神を安定させるために稼いでいるものだ」と言っていましたが、本当にその通りだと思うからです。

 

わたしはライターという職業が大好きで、天職だと思っています。

もっともっと仕事をしたいし、やりたいこともたくさんあります。

だけど、あのときのあの働き方では続けることは無理だったし、一緒に暮らす人との生活も大切にしたい。

あのがむしゃらな時期を経て、今では働き方を考え直し、大好きな旅暮らしができています。

同じ職業でも働き方はぜんぜん違う。

生活の仕方は自分で選べるものですね。

 

 

お話しさせてもらうのはとても楽しくて、勉強になる部分がたくさんあるなと思いました。

言葉足らずだとか補足したいと感じたときは、今回のように文章を書いて補っていきたい。

話したり、歌ったり、演奏したり、ものを作ったり。

表現する方法はたくさんあるけれど、やっぱり1番好きなのは書くことだなと思います。

どうしてそんなに書けるの?

どうして書くことが好きなの?

その質問にはうまく答えられないけれど、好きなままでいられるように、生き方も探していきたいです。

 

まだまだ浜金谷にはいる予定なので、旅行記はあらためて書きたいと思っています。

 

 

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