中馬さりの(@chuuuuuman)です。
突然ですが、私、高校を中退した過去があります。
もともとは全日制の高校に通っていたのですが、色々な事情がかさなり退学。その後、通信制の高校に通うことで、ダブることなく大学に進学しました。
今思えばあの時の決断は良いこと尽くしだったのですが、当時はとても不安でしたし、やっぱり通信制や定時制という選択肢はメジャーではないんだと思います。
そこでこの記事では同じように悩む方にむけて、全日制高校(週5通学)と比較した場合の通信制高校(週1通学)のメリット&デメリットをまとめました。
私は16才の時に全日制の高校を中退し、通信制高校に入学。
その後、ダブることなく大学に進学、メーカーに就職後、現在は独立し自営業として働いています。
私にとって2つ目の高校は青春そのもの。退学して本当に良かったのですが、当時はすごく不安でした。
同じ気持ちの人がいるかと思い、昔のことですが当ブログにまとめています。誰かの力になれば幸いです!
通信制高校のデメリット
まずはデメリットから整理します。
- 1年分の課題レポートが提出必須
- クラスなし、行事なし、友達作るかは自由
- 退学に対する世間の目線
- 同い年の友達はレアキャラ
- テスト日や出席日数の確保は必死
1つ1つ見ていきましょう。
デメリット1.1年分の課題レポートが提出必須
まず通信制に行った場合、課題のレポートをどうにかしなくてはいけません。
課題レポートが出せなければ、100%単位は出ません。
内容的には全日制学校の問題集って感じ。
レポートは単元ごとに提出期限が決まっていて、郵送か登校日に持参します。
期限より前であればいつでも提出してOK。ただし、1年分の範囲なのでかなりの量です。
また、課題レポートは提出すると担当教諭が添削してくれます。
わからなければ、できるまで返ってきます。よく言えばできるようになるまで自分のペースでがんばれるのですが……、やりきれなければ単位がでません。
わからない部分は自宅で調べてどうにかするか、登校日に先生に教えてもらう形です。
なぜか私の通っていた新宿山吹高校の先生たちは、代筆も見抜いていました。ちょっとしたエスパー。
デメリット2.クラスなし、行事なし、友達作るかは自由
私の通っていた単位制の通信制学校には、クラスというものがありませんでした。
厳密には始業式のホームルームで各教室に振り分けるためのクラスがあるにはあるのですが……。
単純にその年度に在籍している生徒をあいうえお順に並べて30人ずつ振り分けただけ(中馬という名字で出席番号2番でした)のクラス。
みんな自分の選択した科目を受けるので、始業式以外での関わりもありません。クラス単位で行動する必要がないためです。
▼通信制高校の生活はこちらの記事で解説しています
https://chuman.info/entry/tuusinkoukou-seikatu/
なので、友達は食堂でたまたま隣になるとか、レポート提出場所で『ボールペン貸して~』なんて偶然がないとできません。
私はたまたま当時はやっていたSNSがあって友達ができましたが、今思えばラッキーだったなぁと思います。
(一人できると友達の友達……って繋がっていきますし、ループがない分イジメはありません)
デメリット3.退学に対する世間の目線
退学に対する世間の目線も気になるところ。
後々の就職や結婚に影響があるのかは心配になりますよね。
一応、現状をお伝えすると最初から通信制に入学する人は気にしなくて大丈夫です。
なぜなら、履歴書には『新宿山吹高等学校 普通科 入学』としか書かないので、意外と誰にも伝わり様がないからです。
ただ、前の高校を退学していた場合は『都立●●高等学校 普通科 退学』と履歴書に記入することになります。
これはなかなか……パンチがきいていますよね。
高校を卒業したとしたら、その後考えられる節目は大学進学や就職活動。
私はそれぞれ個人面接のときに突っ込まれました(笑)
大学の就職相談室の人は特に突っ込んできます(笑)
意外と初手のグループ面接や書類審査では問題なかったんですけどね。
1人1人じっくりと面談できるタイミングになると、突っ込みやすいのだと思います。
こればっかりは、自分でメリットに言い換えるしかないですね。
わたしはキャパシティーの広さやコミュ力の向上に繋がった等の伝え方をして、進学&就職をのりきました。
不利ではあるかもしれませんが、デメリットとして対策したいところですね。
デメリット4.同い年の友達はレアキャラ
通信制は年齢層がとにかく幅広い。同い年の友達はレアキャラです。
これは人によってはデメリットかもしれませんね。
通常通り進学している年で編入するなら、一番年下になると思っておいた方がいいです。
ただ、中学卒業時に通信制を選んだ賢者からお孫さんのいるミセスまで、お友達の幅が広がったのは個人的にはよかったです。
また、私はたまたま同い年の友達が2人ほどできました。
デメリット5.テスト日や出席日数の確保は必死
最後に、テスト日や出席日数の確保が絶対に必要になります。
これはね~~~、常にビビッていました(笑)
通信制って毎回の登校日やレポートが足りないだけで、すぐに単位がもらえなくなるんです。
交通機関の遅延であっても、たった1分であっても遅刻は認められません。
もともとが進学の最低ラインなので、常に綱渡り状態です。最終学期の最後のテストで1単位落として、卒業できなくなってしまった子もいました。
わたしもギリギリの単位数だったので「何かあれば高校卒業資格試験(大検)を受けよう」とひそかに思っていました。
https://chuman.info/entry/tuushinmeritto/
通信制高校のメリット
続いて、通信制高校のメリットです。
- 自由と共にセルフマネジメント力を得た
- 学費が驚きの安さ
- 多少のことはなんとかなるという自信がついた
- ダブることなく卒業できた
- 友達が2倍に&価値観のあう親友と出会えた
個人的には通信制に通ってよかった~と思っているので、こっちの方がお話しやすい!
早速見ていきましょう。
1.自由と共にセルフマネジメント力を得た
通信制高校に通うと、とにかく時間があります。
週一回の登校日を除いた、週6日。ひたすらに自由。
なので、実家の家業を手伝ったり、アルバイトしたり、ダブルスクールに通ったり、子育てをしたり……皆それぞれ色んなことをしていました。
そうやって1週間がんばったことを、友達同士で土曜日に報告しあうのも楽しみでした。
やらなくてはいけないレポートや登校日はありましたが、基本的には学生をする時間、場所、服装、全てが自由でした。
また通信制の自由さは、進路に対する考え方にもあります。
進学校だったら大学、中堅校なら専門学校みたいな、進路はこうあるべきっていう指標がまったくないんです。
だからこそ、自分をやりくりをするセルフマネジメント力さえあれば何にでも挑戦できます。
もちろん、朝のホームルームや始業のベル、成績の張り出しといった気持ちを切り替えるしくみはほぼゼロ。
自分のモチベーションは自分で保たないといけません。目標や期限を決めるのも自分です。
ただ、そのセルフマネジメントしないといけないリスクと隣り合わせの自由がとてつもなくやりやすいと私は思いました。
ここで得たセルフマネジメント力は、のちのち自営業で仕事をする時にも役立っていると思います。
2.学費が驚きの安さ
2つ目のメリットは学費の安さ。都立高校だったのもあるのですが、週一授業ですからね!
授業料の他にはレポート代などがかかりますが、それでも受験料など全部含めて5万円くらいだったと思います。アルバイトから捻出できる金額ですね。
通信制に来ている子たちは、ダブルスクールだったり学費を自分で出している子がとても多い印象でした。(成人している方もいますしね)
お友達からそういう話を聞くのもモチベーションにつながるし、良心的な価格で勉強できて、資格までもらえるって素敵すぎません?!
3.多少のことはなんとかなるという自信がついた
3つ目は大体なんとかなるという自信がついたことです。
正直、前の学校で留年が発覚した時は目の前が真っ暗になりました。
そこから、新宿山吹高校や通信制のことを調べ、勉強し、受験し、卒業までのりきって……。いやもう、結局、なんとかなりましたもんね(笑)
この成功体験は、今でも大きな糧になっています。
4.ダブることなく卒業できた
そして、ダブることなく卒業できました。
まあ、社会にでると数年くらい留年・浪人・休学するなんて当たり前のことすぎて大したことないんですが……。
ただ、当時の私には大きな目的・目標だったのでよかったです。
なにより、1年タイミングがズレれば、関わる人や環境がかわります。
今ある人間関係が「もしかしたらなかったかも」と思うと、こだわって卒業してよかったです。
5.友達が2倍に&価値観のあう親友と出会えた
最後に、友達が2倍に&価値観のあう親友と出会えたのが大きなメリットです。
単純に2つ高校に行っているので同級生が2倍!(笑)
どちらも東京都内の学校だったこともあるのですが、大人になってから再会した人もいて、自分の経験になっているんだなぁと思いました。
新しい環境に飛び込むことは不安だけど、ハイリスクハイリターンですね。
【通信制or全日制】メリットとデメリットを理解して悔いのない選択を!
以上、私が思う通信制高校のメリットとデメリットです。
個人的には全日制にも通信制だけでなく、定時制や高校卒業資格受験(大検)を受けるという選択肢もあるとと思ってます。
どの選択肢にもメリット&デメリットがあるので、自分にあった方法を選ぶのがベストですね。
この記事を読んでくれているあなたも、あなたにピッタリの選択肢が見つかりますように!
他にも高校中退・通信制高校カテゴリーでは僭越ながら体験談をまとめてるのでぜひ読んでみてください!
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