Sarino CHUMAN BLOG
アラサー×旅暮らし×出版社ひとり社長
ライティング

生活や体の事情で夢を諦める必要はない

※この記事は2017年の時点で書いた記事に加筆修正を繰り返しています。

 

中馬さりの(@chuuuuuman)です。

私は普段「ライター」という職業を主にしています。

この職業につくのは小さい頃からの夢。小学生の卒業アルバムに書いているレベルの夢でした。

雑誌やメディアなどに記事を納品しお金をいただくお仕事で、天職だとしみじみ思います。

とくに記事のコメント欄やツイッターから記事の反響や活動についてのコメントをもらえると本当に嬉しいです。

 

また「ライターになりたい」という方から連絡をいただくと、自分も励みになります。

世の中にはライターとして活動している人はたくさんいます。偶然であっても、そこから私に声をかけてくれるってありがたいですね。

この気持ちは自分自身がライターを目指し始めたころ、色んな方に助けてもらった経験があるからかもしれません。

参考:これだけは駆け出しライターに伝えたい「先輩に育ててもらうことの大切さ」

 

でもですね、だからこそ個人的に宣言しておきたいな思いがありました。

今回のこの記事はその思いを表現した決意表明みたいなものです。

(なので、特定のメディアや人物を批判するものではありません)

 

しいていえば、

「ライターは体をはらなきゃなれないかもって不安」

「体をはれるからあの人はいいよねって卑屈になりそう」

そんな過去のわたしのような方に届けば幸いです。

 

興味をもってくれた方はぜひお付き合いください!

体をはらなきゃライターになれない……のは違うと思う

「フリーライターをしています」

そんな風に宣言して生活しはじめてから、わたしを取り巻く人間関係はガラリと変わりました。

仕事の楽しさは顔に出ているらしく、色んな方が”ライター”という職業について話をふってくれました。

 

そんな中で、たま~に

「体はっててライターって感じ!」

「やっぱり取材に行ける体育会系の人はライターになりやすいですよね」

といった言葉をもらうことがあります。

 

これって、取材中のツイッターや記事を読んでくれたからこその言葉ですよね。

すごく嬉しいなあと思います。 本当に本当に、嬉しいです。

 

でも、

「体をはれない人がライターになれないわけじゃないのにな」

「体をはることだけがライターの仕事じゃないのにな」

という“なんか誤解を招いてる感”がつのっていきました。

 

吐き出すきっかけをくれたのは、ライターになりたいという学生さんとのやり取りでした。

「才能もあると思えないし、体力もない。見た目にだって自信がない。こんな自分がライターになるなんて無理なんじゃないか……」

というコメントをいただいたんです。

 

もちろん、

「いやいやいや、そんなことないよ!

ライターってそんな窓口が狭い仕事じゃないし、どっちかっていうと大海原のごとく懐深い職業だよ?!!」

と返事をしました。

 

ただ、今の自分の活動を見てくれている人がライターに対してそういうイメージをもっていること。

「それは違うんじゃない」という自分の言葉に説得力がないと感じたことに、とても焦りました。

これって“なんか誤解を招いてる感”をいだきつつも、「それって違うんじゃない?」って発言せずに放置していた結果だと思ったんです。

ながくなりましたが、そんないきさつがあり「書こう!」と決意したのです。

体をはらなくてもライターとして活動できると思う理由

体をはらなくてもライターとして活動できる。

そう思うルーツは、わたしがライターになりたいなと思ったきっかけにさかのぼります。

 

わたしがライターという職業を知ったのは高校3年生の春。今から7年から8年ぐらい前のことです。

当時のわたしは諸事情で普通科高校の自主退学を決定。将来への不安をこれでもかと抱えていました。

運よく別の通信制高校に中途入学を決めていたものの、週5日あった登校日はたったの1日に。

家から自転車で10分という地元の学校に通っていたのに、今後は新宿という大都会に1時間半もかけて通学するだなんて……。

女子高校生という肩書きさえ失いかけたあやふやな自分を、社会へポイッと放り出された気がして困惑していました。

 

ま、自分で選んだんですけどね(笑)

とにかく当時のわたしは不安で不安で仕方がなかったんです。

ライターは不安まっさかりなわたしが出会った希望だった

そんな不安まっさかりなわたしが、唯一、絶対的にもっていた野望。

それが

「文章を書いて飯をご飯を食べていく!」

というものでした。

小説家でもいい、エッセイストでもいい、新聞記者でも何でもいいから、とにかく書く仕事に就きたかったんです。

(活字中毒がこじれるとマジで厄介きわまりない)

 

そんな血迷ったわたしが出会ったのは、とあるライターさんがやっていたブログでした。

そのライターさんは「ライターという職業がとても好きだ」と書いてらしたんです。

しかも、ライターだったら

  • 外に出ず在宅でも仕事ができる
  • 対人(接客)が苦手でも仕事ができる
  • 子育てもしつつ活躍している人がたくさんいる
  • 学生でも挑戦ができる

そんな風に書かれていました。

この言葉に勇気をもらい、私はライターを目指し始めます。

夢を叶えて見て思うこと

その後、色んな試行錯誤を経て、今の自分に至ります。

結論から言うとあの日に勇気をもらった

  • 外に出ず在宅でも仕事ができる
  • 対人(接客)が苦手でも仕事ができる
  • 子育てもしつつ活躍している人がたくさんいる
  • 学生でも挑戦ができる

という言葉たちは本当でもあり、嘘でもありました。

なぜかと言うと、これらを本当にするには「どうやったら両立できるだろう」と考えて行動する必要があったからです。

 

ライターは楽をしたいと思ってすべてが自動で叶う魔法の仕事ではありません。

むしろそんな魔法の仕事なんて世の中にあるんでしょうか?

もっと視野を広げてみると、現実的に両立が不可能な生き方の組み合わせは無数にあります。

例えば残業ばかりで自分の時間が少しもない会社に勤めることと、旅暮らしをすることは両立できません。

 

そういう現実的に無理な組み合わせがあるということは、逆に、可能な組み合わせもあるのです。

つまり「どうやったら両立できるだろう」と考えて行動できる範疇のお仕事ですね。

 

なので私は、

「生活や体の事情で夢を諦めなきゃいけないのか」

と思ってしまったら

「その夢は最低限なにがあればできるのか」

「夢を叶えるために他を調節する手間をかけられるか」

と問いたいなと思います。

 

過去の自分に応えるのだとしたら、

「ライターは最低限ノードパソコンと根気があればできる」

し、

「それだけのやる気と負けん気はあるから大丈夫だよ」

と言ってあげたいです。

 

 

ABOUT ME
中馬 さりの
ちゅうまんさりのです。 逆旅出版という会社を運営しながら、年間180日以上、旅する暮らし方をしています。
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